「コオロギの鳴き声って風情があっていいなぁ」と思うのも、もしかすると時と場所によるかもしれません。
昼間は気にならないけど、夜はうるさくて眠れなかったり。
外で聞くと季節を感じるけれど、家の中で聞くとうるさいと感じるかもしれません。
それに、数匹が鳴いているのなら音色を楽しむこともできるのですが、何十匹も一斉に大合唱されると、そうも言ってられなくなりますよね。
以前、義父がコオロギを30匹ほど飼っていたことがありました。プラスチックケースに入れて庭で飼っていたのです。
はじめは「涼しい鳴き声だね~」と音色を楽しむ余裕があったのですが、それがだんだん風情を通りこして、うるさく感じるように(^^;
何日か泊まることになったのですが、はっきりいって安眠できませんでした!
かといって、窓を閉めきると部屋が暑くなるし、せっかくの秋の夜長を楽しむこともできなくなってしまいますよね。
そうだよね、秋なんだから窓を開けて涼しい風を肌で感じたいよね
今回は、『コオロギがうるさい』と感じている人に、効果的で、しかも簡単にできる対策をご紹介!
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コオロギがうるさい時の効果的な対策とは
夏の終わりから秋にかけて、オスのコオロギがメスの興味を引くために鳴きはじめます。
ご自宅の庭から聞こえてくる場合がほとんどだと思いますが、最近は爬虫類のエサ用として家の中で飼っている人も増えていると聞きます。
そこで、次の2つの場合に分けて対策をお伝えすることにしました。
- 庭のコオロギがうるさい時の対策
- 家で飼っているコオロギがうるさい場合の対策
まずは、庭から聞こえてくるコオロギの鳴き声対策から。
1)庭のコオロギがうるさい時の対策
庭にいることはわかっていても、一体どこにいるかわからないものですよね。鳴き声を頼りに探しても、なかなか見つかりません。それに、いつかは出て行ってくれるだろうと思っていても、居心地がいいのかずっと居座っていますよね(^^;
ですので、次のような対策が有効に。
- 捕らえて他の場所に移動
- 薬剤を使う
それでは一つずつ見ていきましょう。
ペットボトルで作ったトラップにコオロギを捕獲して、他の場所に移動させます。
簡単に捕らえることができますし、コオロギを傷つけないのがいいですよね!
この写真のように、ペットボトルの肩あたりを切断し、口が内部に入るように逆さまに取り付けます。
こうすることで、入りやすくはなりますが、出るのが非常に困難になるのです!
コオロギにとっては、まさに外から鍵をかけられたも同然。
一度入ってしまうと、二度と出られないと言っても過言ではありません!
写真を見れば作り方はだいたいわかって頂けると思いますが、簡単に作り方をご紹介しておきますね。
ペットボトルを切断するために、カッター、あるいはノコギリを使いますので、ケガには十分ご注意くださいね。
まず、用意するものから。たったの4つです!
炭酸を入れている容器が固いのがいいです。エコ容器だと切断面が歪んでしまいます。
私はホームセンターで小さなノコギリを買ってきました。
どこにでも売っているテープで十分。
生ごみ全般(果物の皮、野菜の切れ端)。
準備は整いましたか?それでは、作り方を説明しますね。
容器が内側に収束しはじめる境目を狙うとよいと思います。
コオロギは何でも食べますので、生ごみ全般なら何でもよいとされています。
私は果物の皮や野菜の切れ端を使いました。
切断したペットボトルの口側を容器の中に向けるように差し込み、テープでくっつけてください。
スキマが無いようにしっかりビニールテープで貼り付けてくださいね。
これで、容器は作成できました。次にコオロギがいそうな場所に置きます。
コオロギがたくさんいそうな場所に置きます。
何度か実験してみた結果、転がっていかないように土に埋めたり、落ち葉でカモフラージュするよりも、エサがよく見えるように自然に置いたほうが引っかかってくれます♪
お疲れさまでした♪これで準備万端です。
さっそく、わが家の庭に置いてみましたよ。
あいにく鳴き声は聞こえてなかったので、引っかかるかどうか不安でしたが、メスやコオロギの赤ちゃんでも引っかかってくれればよいですね~。
さてさて、コオロギは引っかかってくれたでしょうか?
結果は、最後の章でお伝えしています。
この章では、引き続きとらえ方について紹介させていただきます。
次にお伝えするのは『薬剤を使う』です。
これはあまり使ってほしくはありませんが、殺虫剤やゴキブリホイホイで捕らえる方法です。
ゴキブリホイホイは、生ごみの臭いで引き寄せて粘着させるため、ゴキブリだけでなくて昆虫全般をとらえることができます。
とうぜんですが、殺虫剤もゴキブリホイホイも、捕らえた後は処分するのが目的です。
逃がしてあげることはできないんですよね~。
ただ鳴いているという理由で、命まで奪うのはいかがなものかと思いますが、ひとつの方法としてご紹介いたしました。
さてここからは、家で飼っているコオロギがうるさい場合の対策です。
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2)家で飼っているコオロギがうるさい場合の対策
トカゲなどの爬虫類用のエサとして、コオロギを家の中で飼っている人がいます。
そんな人は何十匹、いや何百匹とひとつ屋根の下で過ごすことになりますから、それはそれは大変なうるささでしょうね。
私は飼育したことはないのですが、次のような方法で『コオロギがうるさいく感じた時の対策』をしているようです。
『繁殖させるのか?』あるいは『少しずつ小分けにしてショップから買ってくるか』2通りの環境で異なりますが、概ねこのような対策になります。
- 羽を切る
- メスのみを買う
- 羽なしを買う
- オスを冷凍する
- オスから順番に食べさせる
それでは、まとめて順番にご紹介しますね。
鳴くのはオスです。メスは鳴きません。オスはメスの興味を引くために羽を震わせて鳴くのですね。
経験者の方なら、オスとメスの区別はわかると思いますが、はじめて飼う人のために画像を載せておきますね。
写真にのっているようにオスには羽がついています。
さらに、メスにはおしりの先に産卵管と言って針のようなものがついていますが、オスにはありません。
ですので、オスの羽をちょん切ってしまえば鳴くことはできません。
ただ、根元から切らないと鳴き声を止めることはできません。
半分くらい羽が残ってしまうと鳴き続けるため効果がないんですね。
ところで、どうやって羽を切ればいいの?
そうですよね。はじめての方だとどうやって羽を切ればいいかわかりませんよね。
イラストを載せておきますね。イメージはつかんで頂けると思います。
頭を指先か、あるいはピンセットなどでつかんで羽をハサミでちょきんと切ってください。
頭を強くつまむとコオロギも意識もうろうとしてしまいますので、力加減には十分注意して下いね♪
鳴くのはオスだけなので、メスだけを買うのもよいかもしれません。
ただ、繁殖はできませんね。小分けで買う場合に適しているのでしょう。
あらかじめショップで羽を切ってくれていますので、安心して買うことができます。
でも、何百匹、何千匹も買うと、ショップの人が切り忘れてしまったオスが混じることがあるようですね(^^;
冷凍しても慣れれば爬虫類は食べてくれます。
一人暮らしの方なら気にせず冷凍庫に入れられますが、ご家族がいれば同意は必須ですね。
アイスクリームが欲しかったのに、凍っていたのはコオロギだった。なんてことになると、
「きゃああああ!!!」という悲鳴が聞こえてきそうです(^^;
うるさいオスを少なくするという意味ではよい方法です。
でも、オスの数が多いと食べさせるのが追いつかないので、この方法だけだと効果は限定的かもしれません。
さて、コオロギがうるさい時の対策を『庭から聞こえてくる場合』と『家で飼っている場合』に分けてご紹介してきました。
これまでの方法は、コオロギに対してアクションを起こす対策でした。
次は「でも、コオロギは悪くないのだから、自己防衛できないかな?」とお考えの方へおススメの対策をご紹介します♪
3)防音対策
コオロギに対しては何もしないで、自己防衛しようと考えると、自分の耳とコオロギの間に防音になるモノを挟まないといけませんよね。
大げさになると面倒なので簡単にできる対策。
- 防音カーテン
- 耳栓
それでは防音カーテンからご紹介しますね。
最初に『防音カーテン』からですが、これはどちらかというと、室内の音を外に漏らさないことを主な目的としているようです。
そのため、ご自身の防音に対しては、防音カーテンはあまり有効でないかもしれません。
続きまして、お次は耳栓です。
お次は耳栓ですが、これは効果が大きいです。
実際に私も耳栓をして本を読んだり、寝たりすることがありますが、本当に周りの音を遮断してくれます。
音の種類にもよりますが、感覚的には、1/10程度まで小さくしてくれます。
高音に強いモノから、低音や中域音に強い耳栓まで多くの種類があります。
高価なものではありませんので、いろいろ買って自分に合うモノを試してみるのがいいですよね♪
さて、最後の章では、前日に仕掛けたペットボトルにコオロギが引っかかったかどうか、結果を公開します!
ペットボトル捕獲作戦の結果報告!
我が家の庭に一晩おいてみたところ、みごと1匹引っかかってくれました!
赤丸の中をご覧ください!ペットボトルの外から撮った写真なので、鮮明ではありませんが、コオロギの赤ちゃんだと思います。
普段、鳴き声が聞こえなかったけど、赤ちゃんはいたんですね~。でも、赤ちゃんがいるのなら親もいそうですよね。
その他、ダンゴムシ2匹、ナメクジ(らしきもの)も入っていましたよ!
捕らえた昆虫は、後日近くの自然が豊かな荒川沿いに逃がしてあげました。
さて、コオロギをうるさく感じた時の対策はいかがでしたか?いろいろご紹介したことを、まとめたいと思います。
まとめ
コオロギに対してアクションを起こす対策から、自己防衛する方法までお伝えしてきました。
【庭のコオロギがうるさい時の対策】
【家で飼っているコオロギがうるさい場合の対策】
【防音対策】
私はコオロギを傷つけたくなかっため、ペットボトルを使い『捕らえて他の場所に移動』させたり、『耳栓』をして自己防衛をしました。
ペットボトルを使った捕獲は一見面倒かもしれませんが、10分もあれば作れますし、なにより童心にかえって楽しめますよ♪
耳栓も説明書に書いてある通り、耳の奥まできちんとはめ込めば、無音に近い状態を作り出せます。
私が試したこと以外の対策も効果がありますので、コオロギがうるさくてお困りの方は、ぜひお試しくださいね♪
「うるさい!」から解放されることを祈っています。
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