スライムを触ったり、子供が遊んで切る光景を見たことがある方も多いと思います。

伸びたりプニュプニュした感触についてはよく知られていますが、その原理については知らない人が多いようです。

実は私自身スライムをよく作るのですが、原理についてはよく知りませんでした。

子供もなんとなく不思議に思っているようで、学校のイベントでスライムの作り方を実演したことがありますが、

女の子疑問

どうしてドロドロするのかな?


と質問されたこともありました。

原理を知っておけば、そんなふとした疑問にもさっと答えることができます!



そこで、今回はスライムの原理を子供向けにわかりやすく解説します。

小学生高学年向けにはイメージ図を使って、中学生向けには化学式で説明していきます。

それでは、いっしょにみていきましょう~。


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スライムの原理

上述しましたが、スライムの原理を

  • イメージ図
  • 化学式

とに分けて解説していきますね。

まずは原理を説明する前に、少しだけスライムの作り方をお伝えしておきます。

そのほうが、イメージ図や化学式も理解しやすくなると思います。

まず、スライムは次の材料からできています。

  • PVA洗濯のり
  • ホウ砂水

基本的には、この3つの材料だけで作り方はただ合わせて混ぜるだけです。

とっても、簡単なんですね~。でも、これがイメージ図や化学式になると結構難しくなるんです。


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スライムの原理を解説~イメージ図~

では、いよいよイメージ図を使ってスライムの原理を解説します。

イメージ図はまだ化学式を習っていない小学校高学年に説明する時に向いているでしょう。

混ぜ合わせる前のイメージ図から。





これらの材料が別々の状態だと、PVA洗濯のりは少し粘度があって、ホウ砂水はさらさらの液体なのです。

これらを混ぜ合わせるとどうなるか?



このように、直線状にバラバラだったPVA洗濯のりをホウ砂が架橋するんです。

そしてその間に水が入り込む形になるんですよね~。

この形状があのスライム独特のドロドロした感触なんです!

例えると、短いひもが何十本と床に散らばっている様子を思い浮かべてください。

それらは、最初は規則正しく並んでいてもつれていません。

しかし、ぐちゃぐちゃにすると解けなくなって一つの塊になってしまいます。

1本1本のひもがPVA洗濯のりで、ぐちゃぐちゃになったむずび目がホウ砂。

その間に水が入り込んでゲル状になるんです。

男の子疑問

よくわからないよ~


お兄さんニコニコ

じゃあ、もっとわかりやすく説明するね♪


男の子ニコニコ

やった、よろしくね!


お兄さんそうか!

洗濯のりって実は小さなたくさんのツブでできているんだよ


男の子疑問

ええっ? ツブツブでできているの?


お兄さんニコニコ

そうなんだ、そしてそのツブは水と仲がよくて、まざると自由に動けるようになるんだ♪

例えると、大きな部屋で一緒に遊んでいる感じだね。

でも、ホウ砂水が混ざると大きな部屋に仕切りができて、水が閉じ込められちゃうんだ。

だから、水や洗濯のりは自由に動けなくなってドロドロ~ってしちゃうんだよ。


男の子やった

ふーん!

大きな部屋で遊んでいたけど、仕切りができちゃって自由に遊べなくなっちゃうんだね


子供のなぜなぜ攻撃は、とどまることを知らないのでこの通りには行かないと思います(^^;

でも、方向性はなんとなくつかめたんじゃないでしょうか?


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スライムの原理を解説~化学式~

では、次に中学生向けに化学式を使って解説していきたいと思います。

上述したイメージ図を化学式に置き換えてみましょう~♪





化学式にしたとたんに、「意味不明?」になりますよね~。私も同じです(^^;

でも、イメージ図と意図していることは同じなので慌てず進んでいきましょう~。

そして、上記2つの材料を合わせると、どうなるか?



お姉さん疑問

う~ん、図を見てもよくわからないよ?


お兄さんニコニコ

それじゃあ、わかりやすく説明するね♪


お姉さんニコニコ

うん。よろしくね!


お兄さんそうか!

もう一度、化学式を見てもらえるかな?

赤枠ってなんだか式が似ていると思わない?


お姉さんニコニコ

そういえば、似ているね


お兄さんニコニコ

赤で囲んだOHとHO同士が引き寄せられ結び付くんだ。

これが、いわゆる仕切りみたいな役割を果たすんだけど、その中に水が閉じ込められてしまう。

だから、水は自由を失ってあの独特のスライムの感触に変わるんだよ。


中学生向けにかみ砕いてみたつもりですが、なかなか難しいですよね~。

私自身なぜ引き寄せられるのかは理解が及びませんが、突き詰めると面白いかもしれませんね(^^♪

今回の実験とは全く反対の視線で、『スライムに塩をかけるとどうなるのか?』を試した記事もあります。

こちらも面白い結果で、自由研究やお子さんとの実験にピッタリ。

塩をかけた後の副産物も見逃せないので、ぜひご覧になってくださいね。

スライムに塩をかけるとどうなるの?とことん自由研究しまくり!

中学校以来、化学式から遠ざかっていた管理人にとっては、そうとう頭をフル回転させました(笑)

そういえば、『スイヘーリーベ』って周期表を暗記したなぁ~、って記憶がよみがえってきました。

ここまでスライムの原理について解説してきました。原理がわかったところで実際に作ってみると楽しいですよ~♪

スライムの種類はとってもたくさんあります! 一番簡単な作り方から、ふわふわ伸びるスライムまでこれまで作った30種類以上のスライムを紹介しています!


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まとめ

いかがでしたでしょうか?

スライムの原理を解説してきました。簡単におさらいしておきましょう~。

【スライムの原理】

  • PVA洗濯のりとホウ砂水が水素結合し架橋することでゲル状になる
  • なぜ水素結合するのかというと、OHとHO同士が引き寄せられるから

今回自分で調べてみて、なんとか人に説明できるレベルになったんじゃないかと思います。

イントロで出てきた子供に対しても「なぜドロドロするのか」たとえ話も持ち出せば、なんとなくわかってもらえそうな気がしました。

そして、中学の時、苦手だった科目がこんな場面で立ちふさがるとは思ってもみませんでした(笑)

難しかったですが、意外に面白い反面もありますので、よかったらお子さんに説明してあげてくださいね~。