小学4年生になる息子が、学校のテストで「男前」を「漢前」と書いてしまったようです。
もちろんテストでは減点されましたが、息子は納得いかなかったようです。
僕に「漢っておとことも読むんでしょ、だったら正解じゃないの?」
と聞かれて困ってしまいました(^^;
そこで、「漢」の読み方やそのルーツを徹底的に調査しましたので、その内容をシェアさせて頂きますね。
記事後半は「漢」の使い方についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね~。
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「漢」を「おとこ」と読む由来となぜ呼ぶようになったの?
漢をおとこと呼ぶようになった由来は以下の通りです。
- 中国の漢王朝時代が由来
- 漫画『花の慶次 ―雲のかなたに―』による影響
では2つのルーツについてそれぞれ解説していきますね。
中国の漢王朝時代が由来
「漢」が「おとこ」を表す言葉になったのは、中国の漢王朝時代からです。
はるか昔の中国には漢王朝という時代がありましたよね。
歴史の教科書で取り扱っていることも多いので、一度くらい耳にしたことがあるでしょう♪
当時の漢王朝の勢いはすごく、400年以上という長きにわたって大陸を支配していました。
長期的に支配していたことから現在の中国人の大半は漢民族と言われています。
圧倒的な強さを見せる漢民族に対して別の民族がある日、漢民族のことを「漢子」と呼ぶようになりました。
漢子という言葉は漢民族をバカにしたような言葉でしたが、時代を経るにつれて「漢子」から「子」という文字が抜けて漢という言葉になりました。
そこから「漢」という言葉が「おとこ」を表すようになったのです!
「漢」が「おとこ」を表す言葉になった具体的な年は不明ですが、漢王朝は紀元前206年から220年まで続いたとされています。
そのため、紀元前206年から220年までのどこかのタイミングで「漢」が「おとこ」を表す言葉になったのでしょう♪
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漫画『花の慶次 ―雲のかなたに―』による影響
1990年から1993年まで連載されていた『花の慶次 ―雲のかなたに―』によって、「漢」を「おとこ」と呼ぶことが定着するようになったと言われています。
今や漢がおとこを意味することは一つの常識のようになっていますよね?
しかし、漢という言葉には本来「おとこ」とは読みません。
昔の辞書を見ると「漢」を「おとこ」と呼ぶことについて記載されていないことも多いです。
そんな「漢」を「おとこ」と呼ぶことが普及していない中、登場したのが『花の慶次 ―雲のかなたに―』という作品です。
『花の慶次 ―雲のかなたに―』は戦国時代を描いた作品で、前田利家の義理の甥である前田慶次郎利益が主人公となっています。
作中では義理人情にあつい「漢」と呼ぶにふさわしい人物でした(^^)
たとえば、慶次は自由な心と生き方のために、死をも覚悟する勢いで困難に立ち向かっていきます。
戦国時代は重苦しい雰囲気が流れる時代なので、ここまで漢気にあふれた人物は珍しいです(@_@)
そんな慶次の姿を見た登場人物達は魅せられていきます。
その結果、多くの人を巻き込み、時には権力者さえからかっていました。
物おじせずに自分だけでなく周囲の人も楽しませる慶次は、まさに男の中の漢です(^^)
こういった漢気にあふれるエピソードが『花の慶次 ―雲のかなたに―』にはたくさん登場します。
その漢らしい姿を見た読者から「漢」を「おとこ」と呼ぶ風習が定着したのでしょう。
「漢」を感じたい場合はこの機会に『花の慶次 ―雲のかなたに―』を読んでみるのも良いかもしれませんね♪
漫画は絵が濃厚なタッチで描かれていて、アツいエピソードばかりなので面白いです。
読んでいるだけで自分の心もアツくなるような漫画なので、男なら夢中になって読めるでしょう。
漫画が1つの概念を作るというのはすごい話ですね♪
今や漫画の影響力がどこまで及ぶのかはかり知れません(*_*)
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漢(おとこ)の意味
漢の意味は文字通り「おとこ」です。
「おとこ」と読む漢字には「男」がありますが、基本的に違いはありません。
「男」も「漢」もおとこを意味するので、特別な使い分けは不要です。
しかし「漢」には何かほかの意味も含まれているとされています。
たとえば、漢が入る言葉には以下のようなものがあります。
- 正義漢(せいぎかん)…正義を信条に行動する男
- 熱血漢(ねっけつかん)…アツい心意気や情熱を持っている男
- 痴漢(ちかん)…主に女性に対してみだらないたずらをする男
- 悪漢(あっかん)…悪いことをする男
一部の例外はありますが「漢」という言葉には、情熱的という意味合いが含まれているように見えますね♪
よりアツい気持ちを伝えたい時には「漢」を使うと良いかもしれません。
「漢」はハッキリとした由来が不明なので、意味も何となくで使われています。
今後「漢」という言葉が使われていくにつれて、明確に意味が決まると良いですね(^^♪
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「漢」に対して女は無いの?
「漢」に対して女性の場合は「漢女(あやめ)」という言葉があります。
ただ「漢」の場合と違って意味が別です。
「漢女」は単純に「漢の女性」を意味します。
「漢」のように男らしいといった意味合いはありません。
しかし最近では「漢女」という読み方が広まりつつあります。
「男っぽい女性」という意味合いで「漢女」と使うこともあります。
もしかしたら今後「漢」のように漫画などから定着して「漢女」が辞書に載るようなことがあるかもしれません♪
「漢女」が定着するかどうか、今後の展開を要チェックですね。
「漢女」のケースを見ると、新しい言葉がどこから生まれてくるのかわかりません。
時代に乗り遅れないためにも、新しい言葉は常にチェックしておきたいですね♪
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男の中の漢とは?
男の中の漢とはほかの男性と比べると極めて男らしい人のことです。
たとえば以下のように使います。
- 全員がしり込みする中飛び込むなんてあの人はまさに男の中の漢だ
- ~するなんてすごすぎる。あの人は男の中の漢だ
男の中の漢は「非常に勇気がある男の人」という意味合いで使うことが多いです。
勇気ある人を見かけたら「男の中の漢だ」と言ってあげると喜んでくれるでしょう♪
「男の中の漢」もハッキリとした意味はないですが、ニュアンスだけでも知っておくと使いやすいですね。
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漢になれの意味は?
漢になれには以下のような意味合いがあります。
- 殻を破って大きなことを成し遂げてみろ
- ほかの人には言えないような秘密をカミングアウトしてみろ
どちらも意味が異なりますが「漢」という意味から前向きになろうとしている時に使う方が正しいです。
なかなか勇気が出ない時に「漢になれ」と言われると頑張れそうな気がしますよね。
逆に、しり込みしている男性を見かけたら「漢になれ」とサポートしてあげるのも良いでしょう♪
「漢」という意味が明確になっていないので、複数の意味があるのがややこしいですね。
「漢」には良い意味だけでなく悪い意味も含まれるので使い方には気を付けましょう。
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以上、 「漢(おとこ)」の読み方について、その由来やルーツをご紹介してきました。
今やアニメや漫画でたくさん登場してきますよね。
どちらかというと筋肉マッチョの人に使われることが多いですが、性格的に男らしい男に使うのがピッタリくることがわかりました!