昆虫=ムシと考えている人って多いですよね。
例えばセミやダンゴムシがどんな種類かと聞かれるとムシと答えてしまいそうです。
先日、カブトムシを販売している売り場で、「虫がたくさんいるよ~」と子供にいうと、店員さんに聞こえたのかチラ見されてしまいました(^^;
でも実はセミとダンゴムシは別の生き物です。ではこの二種類の生物は何が違うのでしょうか。
そこで昆虫の定義について紹介していきます。
ダンゴムシのように昆虫と間違えがちな生物についても紹介しているのでしっかりと覚えておきましょう。
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昆虫の定義とは
昆虫とは以下のパーツからなる生き物として定義されています。
トンボで言うと以下のようなパーツに分けることができます!
- アタマ
- ムネ
- ハラ
- 足が6本
- 羽が4枚
えっ、足の本数や羽の枚数も決まってるの?
そうだね、例外もあるけど決まってるんだよ
このパーツが付いているものが一般的に昆虫とされています。
ただ例外もいるので、その点を紹介しながら各パーツについても詳しく見ていきましょう。
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昆虫のアタマについて
昆虫の目や口、触覚などが付いている部分がアタマとされています。
昆虫によっては3つすべてのパーツがないものもいますが、いずれかのパーツは付いているため判断しやすいでしょう。
ちなみに触覚には熱や音、ニオイなどを感じるセンサーとしての役割があります。
一見あまり意味がないようにも見えますが、かなり重要な役割があるのですね。
昆虫のハラについて
昆虫のムネの下に付いているパーツがハラです。
昆虫のハラには交尾に使う器官があります。
昆虫、特に成虫は主に子供を残すために生存していると言われているので、なくてはならないパーツとも言えますね。
またハラと以下で紹介するムネには気門と呼ばれる呼吸をする器官が付いています。
人間でいう鼻の用な役割をしているのでふさいでしまうと死んでしまうのです。
気門は小さい穴みたいな形をしているので昆虫を見つけた時には見てみるの良いですね。
昆虫のムネについて
昆虫のアタマとハラにはさまれているのがムネです。
昆虫のムネは前・中・後の3つに分かれています。そしてムネには足と羽が生えているのです。
昆虫の足について
昆虫のムネは前・中・後の3つに分かれていますが、それぞれの胸に1対ずつ計6本足が生えています。
そのため昆虫には胸から足が全部で6本生えていると言いたいところですが、なんと例外もいるのです。
ちょうの仲間であるキタテハやオオムラサキ、ゴマダラチョウなどのタテハチョウ科は足が4本しかないのに昆虫に分類されています。
昆虫の定義は足が6本なのに昆虫に分類されるのは不思議ですよね。
その理由は進化の過程で前足2本が退化したからです。
元は足が6本生えていましたが退化したためタテハチョウ科は足が4本でも昆虫とされています。
ちなみに完全に足が4本ということではなく、よく見ると退化した前足が生えています。
普段は隠されているので見えませんが、オオゴマダラなどのタテハチョウ科のちょうを見つけた時には観察してみるのも良いですね。
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昆虫の羽について
昆虫の胸からは4本の羽が生えていて、羽は幼虫の時には生えておらず、羽化を通して成虫になると生えてきます。
例えばちょうの幼虫のイモムシには羽が生えていませんが、成虫のちょうになると生えてきますよね。
このように昆虫には胸から4本の羽が生えていますが、またもや例外がいるのです。
例えばハエ・カなどは昆虫に分類されますが羽が2本しか生えていません。
羽が2本しかない理由は進化の過程で退化したからです。そのため羽が2本でも昆虫に分類されています。
以上、昆虫の定義について紹介してきましたが、すべての昆虫が同じ定義に当てはまりせん。
ただ基本的に「体がアタマ・ムネ・ハラの3つからなっていて、ムネから6本の足と4本の羽が生えている」というのが昆虫の定義と言えます。
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昆虫と間違えがちな虫とは
ここからは昆虫も間違えやすい生物について紹介していきます。
以下で紹介する生物は昆虫ではないので注意しておきましょう。
クモ
クモは節足動物門クモガタ綱クモ目に分類されます。
ムシのような見た目をしていますが、ムシではないのは意外に思えるでしょう。
でもクモには8本の足が生えています。
昆虫の定義の一つに足が6本とあるので、このことを知っていると昆虫でないことが分かりますね。
ダンゴムシ
ダンゴムシは節足動物ワラジムシ目に分類されます。
ダンゴムシもムシと勘違いしている人が多いでしょう。
でもダンゴムシには足がたくさんあるので昆虫でないのは一目で分かりますね。
ムカデ
ムカデは節足動物ムカデ綱に分類されます。
ムカデもムシのような見た目ですが、足の本数を見るとすぐに昆虫ではないことが分かるでしょう。
ダニ
ダニは節足動物ダニ亜綱に分類されます。
ダニは幼虫の時に足の本数が6本と昆虫と同じですが、成虫になると8本へと増えるのです。
そのためクモの仲間とされています。
以上昆虫と間違えやすい生物を紹介してきました。
昆虫かどうかは基本的に足の本数を見ると分かりやすいでしょう。
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まとめ
昆虫の定義について紹介してきました。
昆虫にはアタマ・ムネ・ハラがあって、ムネからは足が6本、羽が4本生えています。
ただ中には足が4本しかない昆虫や羽が4本より少ない昆虫もいるので注意しておきましょう。
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